まちかどサイエンス・ラボを開催しました

 2023年8月20日、イオンモール土岐において、「まちかどサイエンス・ラボ」を開催しました。この企画は、街中で開催する、ワークショップ(理科工作教室)をメインとしたイベントで、多くの子供たちに科学の不思議、楽しさに触れてもらうことを目的としています。今回が第1回目となる、まちかどサイエンス・ラボは、夏休みに最も子供たちが集まる場所の一つであるショッピングモールを開催場所としました。実際、多くの子供連れのご家族が買い物に訪れていました。

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ワークショップ:分光器を作って、虹を見ました。
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科学実験コーナー:蛍光灯を電子レンジに入れて光らせたり、プラズマ光源を分光器で見たりしました。

 ワークショップでは、回折格子のフィルムを用いた分光器を作りました。15分程度でできる工作で、約200名の子供たちが工作を楽しみました。完成後は、店内の明かりを見たり、水素、水銀、酸素のプラズマ光源を見たりして、普段見ている光には色々な色が混ざっていることを学びました。科学実験コーナーでは、電子レンジで、蛍光灯やヘリウム、ネオン、キセノンなどのガスを封入したガラス管を加熱し、光るプラズマを発生させました。子供たちは、明るく輝くプラズマに驚いて、歓声を上げていました。研究紹介コーナーでは、大型ヘリカル装置(LHD)の1/25模型と写真パネル(フォトグラファーの林 佑樹氏撮影)を用いて、核融合研究の必要性、現状、将来展望について説明しました。「未来にとってとても大切なことを研究されているのですね。」と、多くの方から激励をいただきました。子供に「あなたも研究者になったら?」と声を掛ける親御さんもおり、来場いただいた子供たちの中から、未来の科学者が育ってほしいなと思いました。

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研究紹介コーナー:大型ヘリカル装置(LHD)の1/25模型と写真パネルを見てもらいました。
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ヘリカちゃんも登場しました。

 核融合科学研究所では、積極的に街に出向き、誰でも楽しめるイベントを通して、研究内容の説明を行ってまいります。まちかどサイエンス・ラボもその一環です。もし街で私たちに出会ったら、気軽に声をかけてください。一方、研究所は、一年を通しての施設見学者受入と年1回のオープンキャンパス(一般公開)を通して公開してまいります。ぜひ、研究所にも足をお運びください。

(高畑一也 超伝導・低温工学ユニット 教授 広報室長)