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第26回国際土岐コンファレンスを開催

 核融合科学研究所は、12月5日から12月8日まで、「プラズマ・核融合研究の新時代」をテーマとする第26回国際土岐コンファレンスを、アジア プラズマ・核融合学会会合と合同で、岐阜県土岐市のセラトピア土岐を会場に開催しました。
 国際土岐コンファレンスは、今回で第26回目の開催となり、世界的にもすっかり“TOKI”の名が定着するなど、核融合に関する国際的な会議として、世界の核融合コミュニティに認められています。近年、核融合及びプラズマ研究は世界中で目覚ましい進歩を遂げていますが、特にアジアでは、中国におけるヘリカル研究の開始、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)による重水素実験の開始など、著しく研究が進展しているところです。アジア プラズマ・核融合学会は、アジア地域におけるプラズマ・核融合研究の高まりを受けて、1998年に日本、中国、韓国の3か国によって創設され、2003年からはインドも参加しています。同学会の会合は、第2回(1999年)以降、隔年で開催しており、第11回目となる今回は、国際土岐コンファレンスとの合同開催となりました。このためもあって、今回の国際土岐コンファレンスの参加者は14か国から300名以上、過去最大の規模での開催となりました。
 開会式では、文部科学省の松浦研究開発戦略官や加藤土岐市長ほか、来賓の方々から祝辞を頂戴しました。続いて長壁大型ヘリカル装置計画実験統括主幹から「LHD重水素実験の初期結果」と題した基調講演が行われ、参加者一同は、イオン温度1億2,000万度を達成するなどのLHDでの実験成果について耳を傾けていました。その後も招待講演、一般口頭講演、ポスターセッションなどの研究発表が行われ、活発な意見交換が会場随所で展開されました。
 初日の12月5日には、記者発表も行われ、研究所から竹入所長、長壁実験統括主幹、榊原第26回国際土岐コンファレンス実行委員会委員長が出席しました。竹入所長の挨拶に続き、榊原委員長から、コンファレンス及び後述の市民学術講演会について説明がありました。また、長壁実験統括主幹から、最新の研究成果として、プラズマ物理学において長年謎とされてきた「同位体効果」の解明に迫る成果が重水素実験によって得られたことについて紹介があり、記者らと質疑応答が行われました。

 また、コンファレンス開催期間に続き、翌12月9日には、市民学術講演会「生命に宿る振り子時計」が開催されました。2017年ノーベル生理学・医学賞の受賞対象にもなった「概日時計」のメカニズムについて、長年研究に取り組まれた名古屋大学大学院理学研究科の近藤孝男名誉教授が講演を行い、研究の概要等について紹介されました。会場に集まった約180名の聴衆は、科学の最先端トピックについて興味深げに聞き入り、講演終了後は、多数の質問が寄せられました。
開会式で挨拶する竹入所長 コンファレンス参加者らによる記念写真
長壁実験統括主幹による基調講演 市民学術講演会で講演する近藤名誉教授

記者発表資料(pdfダウンロード可)

【本件のお問い合せ先】

    核融合科学研究所
  • 〔国際土岐コンファレンス及び市民学術講演会について〕
    ヘリカル研究部・高温プラズマ研究系研究主幹・教授
    (第26回国際土岐コンファレンス実行委員会委員長)
    榊原 悟(さかきばら さとる)
    電話:0572-58-2220
  • 〔大型ヘリカル装置実験及び研究成果について〕
    大型ヘリカル装置計画プロジェクト実験統括主幹・教授
    長壁 正樹(おさかべ まさき)
    電話:0572-58-2180