市民学術講演会
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宇宙線イメージングによるエジプトのクフ王のピラミッド調査
4500年前、古代エジプトに建造されたクフ王のピラミッド。このピラミッドは高さ約140m、幅約230mという史上最大規模の石造建築物です。この巨大なピラミッドの内部は複雑な構造をしており建造の目的やその方法など今なお多くの謎に満ちており、これまでもあらゆる時代の人々を魅了してきました。
講演では、宇宙と考古学を結び付けるこの最先端の研究手法から驚きの発見までピラミッド研究の最前線をご紹介します。
2018.11.23セラトピア土岐

講師:森島 邦博

名古屋大学高等研究院・特任助教
宇宙線イメージングによるエジプトのクフ王のピラミッド調査

講演概要

 4500年前、古代エジプトに建造されたクフ王のピラミッド。このピラミッドは高さ約140m、幅約230mという史上最大規模の石造建築物です。この巨大なピラミッドの内部は複雑な構造をしており建造の目的やその方法など今なお多くの謎に満ちており、これまでもあらゆる時代の人々を魅了してきました。
私たちはこのクフ王のピラミッドの内部を破壊することなく科学的に調査する国際共同プロジェクト「スキャンピラミッド」を2015年から始めました。このプロジェクトの目的は、宇宙線に含まれる素粒子の一種“ミューオン”が持つ極めて高い透過力を利用してピラミッドの内部をまるでX線レントゲン写真のように“透視”する新しい非破壊可視化技術“宇宙線イメージング”による未知の構造の調査です。
 私たちはピラミッド内部の女王の間と呼ばれる部屋に宇宙線を観測する特殊な写真フィルム「原子核乾板」を設置してピラミッドを通り抜けて来る宇宙線を観測しました。そこで得られた宇宙線の画像を分析した結果、ピラミッドの中心部に未知の巨大な空間を発見しました。このような考古学者も予想していなかった結果を英科学誌Natureに発表したところ、世界中で大きな注目を集めました。現在、この空間のより詳細な3次元構造を明らかにするために追加の調査を進めています。
 講演では、宇宙と考古学を結び付けるこの最先端の研究手法から驚きの発見までピラミッド研究の最前線をご紹介します。

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土岐市産業文化振興センター
 セラトピア土岐(岐阜県土岐市土岐津町高山4番地)


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