ヘリカル研究部
ヘリカル研究部と研究体制

ヘリカル研究部は専門研究分野毎に分かれた7つの研究系と1つのセンターからなり、核融合科学研究所の全ての研究職員がいずれかの研究系に所属しています。研究職員は研究系の中で専門性を高める研究を行うと同時に、個々の専門性を活かして所内プロジェクトに参加し、課題を担って研究を推進します。プロジェクトの数や目的は研究の進展に応じて変わっていきますが、基盤となる研究系は変わりません。なお、六ヶ所研究センターは大学の国際連携協力拠点機能を持つべく青森県に設置されたもので、今後に向けて活動を活発化させるものです。

ヘリカル研究部
研究部の改組に当たって
核融合科学研究所におきましては、平成22年度より第II期中期計画期間の開始に合わせて研究組織の改組を行い、2研究部4センター体制を1研究部1センターへと移行させると共に、プロジェクト制度を導入し4つのプロジェクト(平成26年度からは上記3つのプロジェクト)をスタートさせました。これまでは主となる研究領域や課題に応じて研究部とセンターを設置しておりましたが、今後は研究部の構成は固定し、課題に対応したプロジェクトを研究系を横断する形で走らせることとしました。これにより組織改編やポストの移動をすることなく臨機応変にプロジェクトを立ち上げることが可能になり、より機動的な研究体制を構築できます。また研究者も所属する研究部を意識することなく、個々の専門性を活かしてプロジェクトに参加出来ます。

組織的には約140名の研究者が全てヘリカル研究部に所属することになります。これまで総主幹が研究部を代表しておりましたが、研究部を一つにしたことから新たに研究部長の職を置き、総主幹はプロジェクトを代表することになりました。プロジェクトには研究課題を追求するものと研究環境を整備するものの2種類を考え、代表者の呼称をそれぞれ、総主幹、統括主幹としております。 (研究者一覧をご覧ください。)

核融合科学研究所は第II中期計画に於いて、

  • 大型ヘリカル実験装置(LHD)の性能を最大限に発揮させ、ヘリカル方式の物理及び工学の体系化と環状プラズマの総合的理解に向けた学術研究を行う
  • 核融合プラズマ閉じ込めの物理機構解明、その体系化及び数値試験炉の構築を目指して、大型計算機システムを活用した磁場閉じ込めプラズマ及び複雑性プラズマのシミュレーション研究を推進する
  • 核融合炉を目指した大学の核融合工学研究の中核として、ブランケット及び超伝導コイルシステムの開発をはじめとした炉設計の高度化研究を進めるとともに、基礎となる学際領域の研究拡充を図る

ことを掲げ、これらについて国公私立大学及び国内外の研究機関等との双方向型などの連携により、核融合科学分野の学術研究ネットワークの中核拠点として共同利用・共同研究を実施することを謳っています。これらをプロジェクトとして実施していくことが今回の改組の目的でもあります。

一方、研究部は7つの研究系から構成されますが、各々の研究系では専門に特化した研究が進められます。今回の改組で研究系はこれまで以上に専門分野が近い研究者を集めていますので、研究系内での議論や情報交換により、自身の専門性をより深化させることが期待されます。

六ヶ所研究センターにつきましては、同地区がITER・BAを対象とした国際共同研究推進の中心になることから、大学がこれらに関与するための拠点とすべく位置づけておりますが、その具体的な機能についてはこれから整備していくことになります。

核融合炉実現に向けた研究の加速が必要と叫ばれている一方、巨大国際事業としてのITERの推進はなかなか一筋縄ではいかない現状にあって、大学における核融合科学研究の重要性はますます増しています。核融合科学研究所は今回の改組により、大学研究の持つ自由度が高く柔軟な発想を効率よく取り入れながら、全国の大学・研究機関の共同研究者の皆さんと共に、方向性の見える研究成果を出していく努力を続けて参ります。どうぞ宜しくお願いいたします。

平成22年4月1日
ヘリカル研究部長
金子修