第18回国際土岐コンファレンス(ITC18)
市民学術講演会


2008年12月10日(水)
18:30〜20:00
(開場 18:00)
セラトピア土岐3F大会議室
 土岐市土岐津町高山4番地

極寒の地アラスカの夜空に輝くオーロラ、その壮大な神秘の光のカーテンは古来から人々を惹きつけてきました。アラスカ大学に高感度カメラを設置し、インターネットで「Live! オーロラ」を発信する、サイエンスコミュニケーター古賀祐三さんに、貴重なオーロラ映像とプロジェクト推進の体験談を紹介していただきます。核融合科学研究所の「キッズ・エネルギー科学館」開館と 「NIFS産業創生センター」への取組についても講演いたします。皆様是非ご参加下さい。




18:30
 挨拶       自然科学研究機構 核融合科学研究所 
     
所長 本 島   修



「オーロラ中継プロジェクトより巨大な物理現象を見続けて」

18:40

講演者古賀 祐三
     
有限会社遊造代表
             クリエイティブ・サイエンスコミュニケーター
           

            

プロフィール

日本大学大学院機械工学専攻修了。1970年8月愛知県生まれ(東京在住)。  1991年アラスカで遭遇したオーロラ大爆発で全てが変わり、以後オーロラ人生一直線に歩み続ける。14年の構想と準備の後200611月、オーロラ中継プロジェクト「Live!オーロラ」を自ら始動。今に至る。資金調達、国内外交渉、中継システム研究開発、デザイン、Web・イベントプロデュース、DVD等グッズ製作まで全てこなす。科学ジャーナリスト賞2008受賞(最年少受賞)。


講演概要

米国アラスカの100km以上の上空に輝く自然現象“オーロラ”をインターネットで1年中生中継し続けるプロジェクト「Live! オーロラ」を立ち上げました。太陽と地球環境が生み出す奇跡の物理現象の姿を2006年9月からとらえ続けた貴重な映像を紹介しながら、プロジェクト推進の体験談をお話します。理工学部の学生であった21歳の時に、オーロラの写真と出会いアラスカまで見に行きました。そこで、様々な色や形の光のカーテンが全天を舞う「オーロラ・ブレークアップ(爆発)」に遭遇し、オーロラの魅力に取り憑かれました。以後、オーロラの魅力を出来るだけ多くの人に紹介し、科学を身近に感じてもらうためのサイエンスコミュニケーターとしての道を歩んできました。米国アラスカ大学の観測所に高感度カメラを設置し、インターネットでオーロラの動画配信をする「Live! オーロラ」を立ち上げ、あちこちでオーロラの生中継を交えながら講演をしています。今後は「オーロラ中継キャラバン」として全国を回るのが夢です。




NIFSキッズ・エネルギー科学館とサイエンスコミュニケーション」

19:20

講演者井上 徳之
             自然科学研究機構 核融合科学研究所
       特任准教授 

プロフィール 

   東海大学出身、博士(工学)。1992年より核

融合科学研究所助手。2001年より日本科学未来館で毛利衛館長のスタッフ。企画調整、学校連携、科学館連携などを担当。2008年より核融合科学研究所特任准教授。サイエンスコミュニケーション部門で学校・科学等でのアウトリーチ活動を展開。NIFSキッズ科学館プロジェクト準備室室長。


講演概要

子どもたちは直感的に「必要」を感じる力を持っているようです。大人に難しそうなテーマでも、夢中になる姿が見られます。その姿は親や先生にも影響を与えます。NIFSキッズ・エネルギー科学館では、将来必要となる科学技術に触れることができます。そして研究者の顔が見えます。研究者はどんな夢に向かっているのでしょうか。子どもたちをきっかけに、先生や市民の皆さんが科学技術を身近に感じる機会をつくりたいと思います。





NIFSフュージョン研究から産業応用への発信 
                              ―NIFS産業創生センター―」

19:40

講演者金子 修
             自然科学研究機構

             核融合科学研究所 教授 

プロフィール

大型ヘリカル研究部粒子加熱プラズマ研究系教授。専門は大強度粒子ビームを用いたプラズマの加熱研究。水素負イオンを介した水素原子ビーム生成の開発研究を進め、世界最大規模の入射装置をLHDで稼働させている。


講演概要

フュージョン研究は、プラズマ物理を中心に、それを支える超高真空、超伝導、材料、大電力制御、電磁波、光学、情報データ処理等、様々な分野の技術が結集する場です。これらの技術はフュージョン研究の進展と共に新たな開発が行われていますが、それらは産業応用の観点から見ると新たな領域を開拓する芽としても育っているのです。講演ではフュージョン研究で培われた技術を紹介し、その社会への還元を進めるための新たな取り組みを紹介します。





 問合せ先:核融合科学研究所 研究推進課 
 TEL:0572-58-2042
 FAX:0572-58-2603
 E-mail:kenkyou1@nifs.ac.jp