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よくあるご質問(FAQ)
  • 核融合発電は実現しないという声も聞かれますが、実現の見通しはあるのですか?
A核融合発電の実現には、確かに当初の予想に比べて時間がかかっているのは事実です。しかし、最近の核融合エネルギーの開発の進展は著しく、夢から現実の目標に変わってきており、今後、25年~30年で発電を実証する見通しが得られてきています。
 現在、日本をはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、ロシア、中国、韓国、インドの国際協力により、実際にプラズマを燃焼させてエネルギーを発生させる国際熱核融合実験炉(ITER)をフランスで建設しています。一方、大型ヘリカル装置(LHD)では、重水素ガスを用いることによりプラズマの性能を向上させて、目標とする1億2,000万度を達成し、そのような高温プラズマの性質を学術的によく調べて、将来の発電所の設計を確実なものにする計画です。こうして得られる高性能プラズマ実験の結果とITERで得られるプラズマ燃焼実験の結果を用いて、日本の海辺に核融合発電所を設計・建設して、2030年代の後半には核融合発電を実現させる計画です。このように、25~30年後には核融合発電を実現する見通しが得られるところまで、核融合エネルギーの実現へ向けた研究が進んでいます。
 ITERに参加している国々でも、核融合発電所の設計活動を加速させており、ITERの成果と各国の既存の実験装置を用いた基礎研究の成果をあわせて、発電炉を設計・建設して、各国で30年以内の発電実証を目指しています。核融合発電が実証されれば、その後に、新しいエネルギー源として順次普及していくと考えられます。
核融合エネルギーの原料は、海水からほぼ無尽蔵に得ることのできる重水素とリチウムであり、また、CO2を排出せず、火力や原子力と同様に安定した大規模発電が可能であることから、将来のエネルギー問題の解決に向けて、是非とも実現しなければならないと考えています。
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