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平成22年1月29日
大型ヘリカル装置実験第13サイクルの終了
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大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 |
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核融合科学研究所 |
平成10年の運転開始以来、13回目となる今期の大型ヘリカル装置(LHD)の運転を1月29日(金)に無事、終了しました。プラズマ実験は既に昨年末12月24日に終えておりましたが、マイナス269度(絶対温度4度)まで冷やしていた超伝導磁石を室温に戻す運転を続けていました。この超伝導磁石は世界最大で、マイナス269度に保たねばならない重量は800トンを超えます。このため、温めるために約1カ月をかける必要があります。昨年9月2日の冷却開始以来、安全に運転を進めることができ、この終了をもって、平成22年度に予定している実験開始まで、しばらく保守点検期間となります。
10月1日より開始した13週間のプラズマ実験期間中には、約6,200回のプラズマ発生実験を行い、核融合研究を発展させる成果を得ることができました。
LHDは平成10年4月から動き始めましたので、寅年です。干支が一回りする間に、最初に計画されていたプラズマ温度の目標などの7合目辺りにまで来ており、基本的な課題を確かめる、あるいは解決することができてきています。例えば、今回の実験で、核融合条件を数倍上回る超高密度状態を氷になった水素の粒を調整しながら入射することにより、定常に保つことができることを実証しました。他にも、プラズマを観測する測定器の精度をあげ、非常に精密にプラズマの物理について議論できるようになってきています。プラズマ燃料となる水素以外の原子は温度を上げるために悪さをするので、不純物と呼んで、これを抑えるいろいろな努力をしているのですが、温度が上がるとともに、プラズマ自身が不純物だけを外へ吐き出す現象を、これらの精密な測定によって明らかにしました。これらの成果については詳しく分析を進めて、春に機会を設けてご報告いたします。また、今年は2年に一度開かれる核融合エネルギー会議という大きな国際会議の年に当たり、得られた成果をもとに、その論文選考に向けた準備を進めています。
保守点検期間中はLHDを実際にご覧になっていただけますので、ご来所をお待ちしております。
以上
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