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平成23年1月17日

第27回プラズマ・核融合学会年会

 

  大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
 

核融合科学研究所


  2010年11月30日から12月3日の4日間、北海道大学において第27回プラズマ・核融合学会年会が開催されました。本年会は、高温プラズマ物理から装置工学や炉工学におよぶ核融合研究全般をはじめとして、基礎プラズマ研究やプラズマ応用研究まで幅広く網羅した、プラズマと核融合研究に関する国内最大規模の会議の一つです。
 今回の会議では、419件の一般講演(口頭発表85件、ポスター発表334件)と20件の招待講演が発表され、その他にシンポジウム、特別講演、基調講演など10件が企画されました。冒頭に、「幅広いアプローチ(BA)における原型炉工学R&Dのこれまでの成果と今後の計画」と題した基調講演が行われました。将来の核融合発電炉(原型炉)で必要となるプラズマ対向機器に使われる材料開発研究のこれまでの成果や、日欧共同プロジェクト(BA)の一環として青森県六ヶ所村に建設された原型炉研究開発(R&D)施設の整備状況についての報告が行われました。
 「双方向型共同研究の新たな展開」というシンポジウムでは、京都大、大阪大、九州大、筑波大が行っている中型の核融合実験装置による研究を、核融合科学研究所を中核として相互に協力して進める双方向型共同研究の成果が報告され、今後の進め方について活発な議論が行われました。この双方向型共同研究には、本年度新たに東北大と富山大が参加しており、今後の成果が楽しみです。また、「JT-60SAの研究計画と国内体制の構築」というシンポジウムでは、国内で建設が始まった超伝導の高性能トカマク型装置JT-60SAの研究計画が、その国内体制も含めて議論されました。その他、原型炉に向けた開発課題に関するシンポジウムも開かれるなど、2019年頃に運転が開始される国際熱核融合実験炉(ITER)の建設が、国際協力でフランスにおいて推進されている中で、今後国内でどのように核融合研究を進め、どのような方向付けをするかという点に、参加者の関心も集まっていました。
 本研究所からは、5件の招待講演、56件(口頭発表16件、ポスター発表40件)の一般講演発表がありました。また、プラズマ・核融合学会の学会賞授賞式が行われ、研究所からは、技術進歩賞に井戸毅准教授、清水昭博助教、西浦正樹助教が、学術奨励賞に宇佐見俊介助教が、貢献賞に岡村昇一教授、村上泉准教授がそれぞれ表彰されました。
 次回の第28回プラズマ・核融合学会年会は、プラズマ・コンファレンス2011と題して、日本物理学会をはじめとする他の学会のプラズマ関係の領域・分科会等と合同して、2011年11月22日〜25日に金沢で開催される予定です。

以上

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