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平成24年12月10日

第16サイクルプラズマ実験が終了しました

 

 

  大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
 

核融合科学研究所

 本年10月17日に開始した大型ヘリカル装置(LHD)の第16サイクルプラズマ実験が12月6日に終了しました。平成10年の実験開始以来、16回目となる本年度のプラズマ実験では、延べ34日間で5,100回を越えるプラズマ放電を行い、国内外の大学を中心とした研究者と共同して様々な実験および研究を進めました。今年は例年に比べて実験期間が短かったため、月曜日も含めた週5日の実験体制で遂行しましたが、大きなトラブルもなく無事プラズマ実験を終了させることができました。おかげさまで数多くの成果が得られ、将来の核融合エネルギーの実現に向けて、LHDのプラズマ性能の向上とともに、研究を大きく進展させることができました。
 本年度の実験では、昨年度に得られたイオン温度8,000万度のプラズマ特性を詳細に調べ、温度を上げる条件を明らかにするなど、さらなるプラズマ性能の向上に向けた研究が進展しました。また、真空容器内のダイバータと呼ばれる装置に新たに取り付けた真空ポンプの性能を評価し、その排気特性や粒子制御特性とプラズマ性能との関係を調べたほか、高性能プラズマの長時間維持、プラズマの高性能化に伴って発現する複雑な現象を解明するための物理的な実験も行うなど、将来の核融合発電所の設計に必要な学術的理解をさらに深めることができました。今後、実験で得られたデータを詳細に解析して、研究成果として公表していく予定です。この場でも、その概要について順次紹介していきます。
 現在LHDは、マイナス270度に冷やしていた超伝導磁石を室温に昇温する運転を行っています。年内には昇温が終了し、年明けから来年度の実験に向けた保守点検作業に入る予定です。プラズマ実験期間中はLHDの見学に制限がありましたが、来年の秋に予定されている第17サイクルプラズマ実験の開始までは、LHDを間近に見学いただけますので、どうぞお気軽にお越しください。


以上