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第27回国際土岐コンファレンスを開催

 核融合科学研究所は、11月19日から11月22日まで、プラズマ・核融合研究に関する第27回国際土岐コンファレンスを、アジア太平洋プラズマ理論コンファレンスと合同で、岐阜県土岐市のセラトピア土岐を会場に開催しました。
 国際土岐コンファレンスは、今回で第27回目の開催となり、核融合に関する国際的な会議として、世界の核融合コミュニティに認知されています。また、アジア太平洋プラズマ理論コンファレンスは、1996年に第1回会議が韓国において開催されて以来、アジア及び環太平洋諸国においてほぼ隔年で開催されており、日本での開催は9年ぶり4回目となります。このためもあって、今回の国際土岐コンファレンスでは理論・シミュレーション研究関連の発表が例年よりも目立ちました。16カ国から221名の研究者が参加し、そのうち海外からの参加者は50名でした。
 近年、核融合及びプラズマ研究は世界中で目覚ましい進歩を遂げており、特にスーパーコンピュータを駆使したシミュレーション研究は、実験結果の物理的な解釈に非常に強力な手段として核融合研究に必須となっています。将来稼働する、核融合実験装置におけるプラズマの振る舞いに見通しをつける役割も期待される研究となっています。
 開会式では、文部科学省の吉澤核融合科学専門官や加藤土岐市長ほか、来賓の方々から祝辞を頂戴しました。続いてプリンストンプラズマ物理研究所のチャン教授から米国のスーパーコンピュータを駆使し、核融合装置全体のプラズマ挙動を解明するシミュレーション研究に関する基調講演が行われ、参加者は、動画で示されるプラズマの振る舞いに目を奪われていました。その後も招待講演、一般口頭講演、ポスターセッションなどの研究発表が行われ、活発な意見交換が会場随所で展開されました。

開会式で祝辞を述べる吉澤核融合科学専門官 ポスターセッションで活発に議論を交わす参加者
開会式で祝辞を述べる吉澤核融合科学専門官 ポスターセッションで活発に議論を交わす参加者