核融合科学研究所オープンハウス2006


 

一日所長 ドライビングレーサー

井原慶子さんの紹介


 井原慶子さんは、イギリスGF3で活躍中の現役レーシングドライバーです。 


〜 レースクィーンからレーサーへの道

幼い頃から、水泳やマラソンなど運動能力に秀でていた井原さんは、高校ではモーグルスキー大会で入賞、そのモーグル大会の合宿費を捻出するため、大学時代からモデルの仕事を始めます。その1つとして取り組んでいたレースクィーンとしてサーキットを訪れた井原さんは、レーシングカーに魅了されてしまいました。

〜 デビュー戦3位表彰台! 〜

そこから井原さんは、自動車学校に通い、メーカーのインストラクターとして走行法、運転技術、理論を学びました。そして、1999年、“フェラーリチャレンジ”でデビュー、そのレースでいきなり3位表彰台の快挙を成し遂げました。その後、イギリスに短期留学し、帰国後のレースでは2連続優勝。さらに、フェラーリチャレンジインターナショナルファイナル”に参加した井原さんは、スタート直後にコースアウトするも、30台を追い越し18位で完走し、「The Most Improved Driver of The Year」賞を獲得しました。

〜 海外武者修行時代

しかし、井原さんは受賞の喜びよりもコースアウトの悔しさ、レースの魅力を再認識し、武者修行のため単身渡英することを決断します。2000年は、イギリスの“フォーミュラ・ルノーシリーズ”に参加、2001年には、フランスF3レースに日本人女性として初めてフル参戦を果たしました。

〜 危機を乗り越え、更なる躍進へ 〜

2002年、多くのスポンサーの撤退がありレース出場が危ぶまれましたが、あきらめずに必死にトレーニングやスポンサー活動に明け暮れ、シーズン中盤からアジアン・フォーミュラー2000選手権に参戦します。参戦初戦で2位、第9戦ではFIA公認フォーミュラカーレース女性初優勝を果たすなど、参加レース全戦(8戦)で表彰台獲得という偉業を成し遂げました。

〜 世界に羽ばたき続ける井原さん 〜

その年の11月に行われたマカオGPでは、女性初の3位表彰台にものぼりました。そして翌年2003年は、Formula BMW Asianシリーズに参戦し、シリーズランキング3位を獲得。2005年からはイギリスF3に参戦、井原さんは世界に羽ばたき続けています。


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