令和7年6月28日(土)に「土岐ふるさと塾」が開催されました。「土岐ふるさと塾」は、土岐市が主催する地域探訪イベントで、市内の自然や史跡を親子で学びながら巡ることを目的に、毎年各地区の持ち回りで開催されています。これまでの内容は、講義や史跡・企業の見学が中心でしたが、「ぜひ実際に体験できる企画も取り入れてほしい」との声が参加者から多く寄せられていました。そうしたご要望を受けて、令和4年度に初めて核融合科学研究所が会場として選ばれました。そこで、体験型のイベントにするために、参加する子供達に簡単なリモコンロボットを作ってもらい、それらを相撲によって対戦させるトーナメント大会を行いました。この企画は定員を超える応募があり、たいへん好評でした。今年度は、研究所が所在する下石町が担当地区ということで、再び核融合科学研究所での開催となりました。今回は内容を一部変更し、ロボットで旗を取り合うトーナメント大会を行いました。ルールは、ロボットを操作し、少し離れた場所に置かれた旗付きの筒をいち早く倒した参加者が勝者になるというものです。この企画も前評判が非常に良く、定員を上回る多数の応募があり、抽選の結果、27組の親子にご参加いただきました。
イベント当日は、参加者に研究所内をご見学いただき、「真空」や「高速カメラ」に関わる科学実験などを見ていただきました。その後、ロボットの製作に取り組んでもらい、それぞれの好みに応じて自由に装飾を施していただきました。最初は操作に戸惑う子供達が多く見受けられましたが、大会が始まると、次第に自作ロボットのクセを理解して上手に操作できる参加者が増えていきました。今回のトーナメントでは上位3名の参加者に、3Dプリンターで製作した特製トロフィーが贈呈され、たいへん喜ばれました。また、決勝戦にはマスコットキャラクター「ヘリカちゃん」がサプライズで登場して会場を大いに盛り上げました。ご参加いただいた皆様には、科学とものづくりの楽しさを存分に感じていただけた一日となったようです。
(プラズマ・複相間輸送ユニット 准教授)



