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重水素実験について
核融合科学研究所重水素実験安全評価委員会

 核融合科学研究所では、大型ヘリカル装置のプラズマの高温・高密度化を目指して重水素実験を行う検討を進めています。目標とする高温・高密度プラズマの生成に成功すると、実験に使用する重水素のうち0.01%という僅かな量が核融合反応を起こし、トリチウムと中性子が発生します。そのため、必要十分な放射線対策と安全対策を計画しています。この度、この安全管理計画にご意見をいただくため、所外の専門家を中心とする17名の委員から構成される重水素実験安全評価委員会を設置いたしました。放射線、プラズマ、リスクコミュニケーション、トリチウム、地震等の専門家委員(12名)とジャーナリズム関係者(1名)、地元関係者(公募の1名を含む4名)から構成されています(資料1)。この委員会での審議を通して安全管理計画を完成させると共に情報の透明性を計り、地域の皆様の信頼と安心感が得られるよう努力してまいります。

 第一回の安全評価委員会は平成19年1月19日に開かれました。出席された委員は16名(1名欠席)で、他にオブザーバーとして、自治体の職員の方6名が出席されました。この委員会は公開を原則としており、一般の方が傍聴することもできます。今回は9名の方から傍聴の希望があり、希望者全員に傍聴していただくことができました。より広く情報が伝わるよう、審議の様子は報道関係者にも公開され、6社が取材に来られました。

 委員会では片山幸士委員長(人間環境大学 学科長/人間環境学研究所長)の議事進行のもと、研究所の重水素実験計画と安全管理計画について審議がおこなわれ、各委員から多くのご意見が述べられました。第一回の安全評価委員会の会議録は、次回の委員会で確定後、公開の予定です。
委員会終了後の記者会見において、片山委員長からは4月末頃までに中間報告を、8月頃までに最終報告を出したい旨の発言がありました。

 研究所では、委員会の中間報告を受けた後に、地元自治体と環境保全協定締結への協議を開始したいと考えております。また、引き続き、地域の皆様のご意見やご質問にもお答えし、重水素実験に関するご理解を得ていきたいと考えております。

第1回写真

委員会についてのQ&A

配付資料

資料1 核融合科学研究所重水素実験安全評価委員会委員名簿
資料2 核融合科学研究所重水素実験安全評価委員会の運営に関する申合せ(案)
資料3 大型ヘリカル装置における重水素実験計画(案)(冊子)
資料4 大型ヘリカル装置における重水素実験計画(案)(説明用)
資料5 大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画(案)(冊子)
資料6 大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画(案)(説明用)
資料7 核融合科学研究所重水素実験安全評価委員会設置規則

ここでは資料1、資料4、資料6及び資料7を公開とし、他の資料については、委員会で審議了承後公開いたします。なお、資料4は資料3を、資料6は資料5を説明するための資料となっていますので、参考としてください。

当日の会議録