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重水素実験について
核融合科学研究所重水素実験安全評価委員会


 第三回の安全評価委員会が平成19年3月19日に研究所において開催されました。今回の委員会では、重水素実験の目的や意義、安全対策等の説明及び審議が朝9時から午後4時まで行われました。委員会の開始時間が早かったため、遠方からの委員は前夜から宿泊されての委員会参加となりました。出席された委員は10名(7名欠席)で、他にオブザーバーとして自治体から5名の方が出席されました。本委員会は公開しています。今回も、8名の方が傍聴されました。審議の様子は報道関係者にも公開され、3社が取材に来られました。

 委員会では、最初に第二回委員会会議要旨(案)の確認が行われ了承されました。審議に入り前回からの継続項目について順次審議が行われました。今回は、重水素実験における安全管理の主要部分についての説明が研究所側から行われ、活発な質疑応答がなされました。研究所からは前回の委員会で指摘された補足事項を含めた「大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画(案 Version 3 )」及び関連する資料が提示され、これに基づき説明がおこなわれました。今回の委員会では以下の項目について審議が行われました。

  1. 重水素実験の目的意義、実験計画、地元自治体関連
  2. 重水素実験の監督官庁への申請手続き
  3. 関係法令と規則、教育と訓練
  4. 安全対策(中性子、ガンマ線)
  5. 安全対策(トリチウム(三重水素))
  6. 安全管理用機器(モニター等)
  7. 運転マニュアル概要
 委員からは、発生するトリチウム(三重水素)が微量なことから回収処理の必要性についての質問や、発生する放射線量を原子力施設と比較して説明することが有効ではないか、等の意見が出されました。また低濃度トリチウムの回収技術と管理モニター機器に関して多くの質問がありました。その他、市民に分かり易く法令基準値と研究所管理値の説明をするように要望がありました。
 次回の開催は4月21日を予定しています。次回は重水素実験に関連した周辺環境の評価と、災害と事故時の対応について審議がおこなわれる予定です。次回委員会以降は中間報告書作成作業に入る旨が委員長から説明されました。

第3回写真

委員会についてのQ&A

配付資料

資料1 核融合科学研究所重水素安全評価委員会(第2回)会議要旨(案)
資料2 大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画(案 version3)
資料3 重水素実験安全管理計画説明 version3
7. 重水素実験
  8. 重水素実験の手続き
  9. 関係法令と規則、教育、訓練
  10-1. 安全対策(中性子・ガンマ線)
  10-2. 安全対策(トリチウム)
  11. 安全管理用機器
  12. 重水素実験の運用

資料2は委員会で審議決定後公開いたします。なお、資料3は資料2を説明するための資料となっていますので、参考としてください。

当日の会議録