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実験関連報告

令和元年度防災訓練を実施しました

 核融合科学研究所は、9月17日(火)に、土岐市南消防署の協力を得て防災訓練を実施し、職員や学生など354名が参加しました。
 訓練は、9時30分に南海トラフを震源とする震度6弱の地震が発生し、研究Ⅱ期棟3階給湯室より電気火災による出火、研究Ⅰ期棟2階事務室で棚が倒れ職員が足を負傷したという想定の下、危機管理指揮本部内に災害対策本部を立ち上げて実施しました。
 訓練では研究所の職員で構成される自衛消防隊が、研究棟や管理・福利棟などアカデミックゾーンを担当する「本部隊」と、大型ヘリカル実験棟などの実験ゾーンを担当する「地区隊」に分かれ、岐阜県・三市(土岐市、多治見市、瑞浪市)等の関係機関への通報、電気・ガス・水道等のライフライン状況確認、実験設備の高圧ガス・危険物質等における安全確認の活動を迅速に行い、併せて地震災害を想定した負傷者の救護、電気火災への対応を行いました。隊員以外の職員らは、研究所構内に指定された一時避難場所へ速やかに避難し、安否情報確認を行いました。
 警戒態勢の解除とともに訓練が終了し、引き続き、土岐市南消防署員の指導の下、屋内消火栓と消火器の取扱い訓練が行われました。なお、今年度の訓練には、昨年度の訓練の見学に続いて、地元土岐市下石町石拾地区の代表の方々に、一時避難や屋内消火栓の取扱い訓練等に参加していただきました。
 今年度も、自衛消防隊に詳細なシナリオを知らせず実施するなど、より実践的な訓練となり、土岐市南消防署からは、「自衛消防隊によるそれぞれの役割について、訓練同様、有事の際にもしっかり対応できるよう準備願いたい。」との講評がありました。また、竹入康彦所長は、所員に対し「より実践的な訓練として、全体的に年々習熟度は上がっている。また、今年度は地元の方にも初めて訓練に参加いただいたが、この地域の防災に対する役割も、しっかり果たしていきたい。」と話しました。

災害対策本部の様子 自衛消防隊員(本部隊)の活動開始
災害対策本部の様子 自衛消防隊員(本部隊)の活動開始
負傷者の救護訓練を行う自衛消防隊 地元石拾地区の方も参加して行われた消火栓取扱い訓練
負傷者の救護訓練を行う自衛消防隊 地元石拾地区の方も参加して行われた
消火栓取扱い訓練