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実験関連報告
平成22年度実験室内消火訓練を実施

 核融合科学研究所では、平成22年10月25日(月)に、大型ヘリカル実験棟内における実験中の出火を想定した消火訓練を行いました。15時10分に火災報知器を模擬発報させて訓練を開始し、自動停止の動作確認、実験責任者の指示による安全確保の措置から危機管理班による鎮火までの一連の行動について、指示系統、状況確認等の手順ならびに消火体制の確認を行いました。訓練には、約80名の実験関係者が参加し、非常時の対応を確認しました。
 実験中の大型ヘリカル装置は強力な磁場を発生しており、また、超高真空状態にあります。 そのため、消火活動に入る前に、制御室のモニターにより火災発生場所を確認すると共に、緊急に磁場を落とすなどの実験停止措置を行う必要があります。そして、実験停止状態を確認した後に、危機管理班が実験室へ入室して、出火場所の消火活動に当たります。実験責任者の指示のもとに、これらの一連の行動がマニュアルに従って滞りなく行われ、消火活動を完了することができました。また、緊急連絡体制に従った関係部署への模擬連絡もスムーズに行われました。

 

photo:炭酸ガス消火器を使った危機管理班による消火活動
炭酸ガス消火器を使った危機管理班による消火活動

photo:制御室スクリーンで確認しながら消火活動を指揮する実験責任者
制御室スクリーンで確認しながら消火活動を指揮する実験責任者