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プレスリリース
本研究所の三戸利行教授がIEC1906賞を受賞

 

平成23年11月1日

 このたび、核融合科学研究所・連携研究統括主幹の三戸利行教授が、2011年の国際電気標準会議「IEC1906賞」を受賞しました。
国際電気標準会議(IEC)は、電気・電子技術分野の国際規格を作成している国際標準化機関で、それ以外の分野の国際規格を作成している国際標準化機構(ISO)と並ぶ国際機関です。「IEC1906賞」は、IECが設立された1906年を記念して2004年に設けられた賞で、電気・電子技術の国際標準化及びその関連活動に大きな貢献をした個人に授与されます。2011年は、世界21ヵ国から124名、そのうち日本からは26名が受賞しました。
 三戸教授は、IECの「超電導」に関する技術会議において、「電流リード」のワーキンググループの座長として国内外の専門家の意見を集約し、超電導機器に給電する電流リードの一般要求事項に関する国際規格「IEC 61788-14」の取りまとめに尽力しました。電流リードは通常の銅線等を用いた室温の常電導部から低温の超電導機器へ効率良く大電流を供給するための「インターフェイス部」に対応するもので、電流リードに関する部品としての互換性や機器間の融通性を高めるための国際規格を規定することは、超電導機器技術の発展やその普及に不可欠とされていました。今回の三戸教授の受賞は、こうした電流リードの国際規格の制定をはじめとして、超電導分野の国際的な標準化に対して多大な貢献をしたことが高く評価されたものです。
 IEC1906賞の表彰式は、平成23年10月17日に、経済産業省の平成23年度工業標準化事業表彰式と合わせて、都市センターホテルで執り行われ、三戸教授に表彰状と記章が授与されました。

IEC1906表彰状 
IEC1906記章 
IEC1906表彰状 
IEC1906記章 

【本件のお問い合せ先】
核融合科学研究所 大型ヘリカル装置計画 実験統括主幹 教授 竹入 康彦