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プレスリリース
審議のまとめを小森所長(左)に手渡す片山委員長(右)

 平成24年2月14日、重水素実験安全評価委員会の委員長である片山幸士人間環境大学教授から小森彰夫核融合科学研究所長に、東日本大震災を受けて再検討された「大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画」に対する審議のまとめが提出されました。
 重水素実験安全評価委員会は、核融合科学研究所が計画している大型ヘリカル装置(LHD)における重水素実験の安全管理計画を検討・評価していただくために、関係する専門家及び地元の有識者を中心に構成された第三者委員会です。平成19年に7回の委員会が開催され、安全管理計画について審議していただいた結果、平成19年11月16日に、「研究所が計画している重水素実験の安全管理は妥当なものである」との最終報告が研究所に提出されました。 
 今回は、研究所が、東日本大震災を教訓に安全管理計画の一層の充実を図るため、必要な見直しを含む再検討を行った重水素実験の安全管理計画(案)の妥当性について、検討・評価をしていただきました。委員会は、平成23年12月15日及び平成24年1月31日の2回開催され、その審議は公開されました。
 審議のまとめでは、「再検討された重水素実験の安全管理計画は妥当である」との評価をいただくとともに、「今後、地域住民の重水素実験に対する安全・安心をさらに確保するため、再検討された重水素実験の安全管理計画を確実に実行に移すことが肝要である」との答申をいただきました。また、「本委員会と安全監視委員会が、それぞれの役割を適切に機能させることにより、研究所の重水素実験が安全に遂行されることが重要である」との提言もいただいきました。
 研究所は、これらの答申を真摯に受け止め、研究の安全性を最優先に、市民の皆様と関係自治体のご理解を得つつ、安全で環境に優しい核融合エネルギーの実現に向けて、研究を行っていくことを約束しました。

東日本大震災を受けて再検討された

審議のまとめを小森所長(左)に手渡す片山委員長(右)