HOME > ニュース > プレスリリース> 第3回自然科学研究機構若手研究者賞を受賞

プレスリリース
第3回自然科学研究機構若手研究者賞を受賞

平成26年6月16日

 本研究所基礎物理シミュレーション研究系の伊藤篤史助教が、「プラズマ-物質相互作用現象の理論シミュレーション研究」によって、第3回自然科学研究機構若手研究者賞を受賞しました。
 この賞は、自然科学研究機構が、新しい自然科学分野の創成に熱心に取り組み、成果をあげた優秀な若手研究者を対象として授与しているものです。
 受賞となった研究では、水素プラズマ照射時のプラズマ対向壁炭素材料の消耗現象を、先行研究の少なかった分子動力学シミュレーションを用いて解析し、炭化水素発生量の定量的評価に成功しました。また、最先端の物質科学手法を導入した新しい技法であるマルチスケールシミュレーション解析を開発し、プラズマ対向壁タングステン材料の解析が可能となりました。これらの成果は、核融合分野における材料研究だけでなく、プラズマを用いたナノ物質生成研究への応用が期待されます。
 なお、授賞式と受賞記念講演が、平成26年6月15日に、日本科学未来館みらいCANホール(東京)にて行われ、一般の方々も多数の参加がありました。

受賞者の集合写真 伊藤篤史助教の記念講演
受賞者の集合写真
(伊藤助教は前列左2人目)
伊藤篤史助教の記念講演

伊藤篤史(いとう・あつし)

自然科学研究機構核融合科学研究所助教。博士(理学)。名古屋大学大学院理学研究科を修了し、2010年より現職。