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プレスリリース
平成28年度から29年度における大型ヘリカル装置(LHD)のプラズマ実験計画について(お知らせ)

平成29年1月17日

 自然科学研究機構 核融合科学研究所(岐阜県土岐市 所長・竹入康彦)では、下記のとおり平成28年度から29年度における大型ヘリカル装置(LHD)の第19サイクルプラズマ実験を開始しますので、お知らせします。
 第19サイクルプラズマ実験においては、平成25年3月の岐阜県・三市(土岐市、多治見市、瑞浪市)との「核融合科学研究所周辺環境の保全等に関する協定書」及び同覚書の締結を受けて準備をしてきました、重水素ガスを用いた実験の実施を平成29年3月7日(火)から予定しており、このスケジュール等については先週末までに地元自治体等へ通知したところです。
 本実験サイクルの最大の目標は、重水素実験の安全かつ着実な実施です。そのため、まず軽水素による実験を行い、機器動作や手順等が全て正常・適切であることを確認してから、重水素による調整実験に移行します。この調整実験により、所定の安全性が確保されていることを確認した後、本格的な重水素実験を実施し、イオン温度や電子温度の更なる高温度化などの核融合エネルギーの実現につながるプラズマ高性能化を目指すとともに、プラズマ閉じ込めの同位体効果研究などの学術的な研究を推進します。
 実験の安全は最優先実践事項であるため、現在も行っている機器の保守点検、各種安全講習会や巡視等の実施に加え、万が一の事故に備えた緊急連絡・対応の訓練を実施するとともに、通年にわたる24時間の監視体制や職員による宿日直体制を整えました。重水素実験の実施にあたっては、放射線関連データや実験の進行状況を随時ホームページ上で公開する等、今後も情報公開に努めてまいります。

  1. 実験期間 平成29年2月8日(水)~平成29年8月3日(木)(予定)
    ※うち、重水素ガスを用いた実験 3月7日(火)~7月7日(金)(予定)
  2. 実験時間 原則として、平日の火曜日から金曜日までの9:00~18:45
    ※月曜日にも実験を行う場合があります。