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プレスリリース

平成30年8月24日

大学共同利用機関法人自然科学研究機構
核融合科学研究所

平成30年度における大型へリカル装置(LHD)のプラズマ実験計画について(お知らせ)

 自然科学研究機構 核融合科学研究所(岐阜県土岐市 所長・竹入康彦)では、平成30年度における大型ヘリカル装置(LHD)の第20サイクルのプラズマ実験を平成30年10月11日(木)から開始しますので、お知らせします。
第20サイクルのプラズマ実験では、同日から第2年次の重水素ガスを用いた実験(重水素実験)を予定しており、下記のスケジュール等については、昨日までに地元自治体等へ通知したところです。
 研究所の重水素実験につきましては、市民の皆様のご理解と地元自治体等関係者のご協力等のもと、お陰をもちまして、昨年3月7日より開始させていただきました。昨年実施した第1年次の重水素実験において、核融合を実現するための重要なプラズマ条件の一つのイオン温度1億2,000万度を実現し、また、プラズマの同位体効果等の重水素実験特有の新たな現象を観測することができました。本実験サイクルでは、イオンと電子が同時に1億度と高い温度を持つ核融合炉級プラズマの実現を見据えて、LHDプラズマの高性能化を目指すとともに、プラズマ閉じ込めの同位体効果研究などの学術的な研究を推進します。
 併せて、実験の安全性を最優先事項として、本実験サイクルにおいても機器の保守点検、各種安全講習会、巡視等の実施、及び万が一の事故に備えた緊急連絡・対応の訓練を実施するとともに、24時間体制で監視を行っていきます。また、放射線関連データや実験の進行状況を随時ホームページ上で公開する等、今後も情報公開に努めてまいります。

  1. 実験期間 平成30年10月11日(木)~平成31年2月14日(木)(予定)
    (うち、重水素実験 10月11日(木)~平成31年1月18日(金)(予定))
  2. 実験時間 原則として、平日の火曜日から金曜日までの9:00~18:45
    ※月曜日にも実験を行う場合があります。