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プレスリリース
清華大学工程物理学部「」が核融合科学研究所を訪問

 中国の清華大学工程物理学部の学部生、指導教員の譚 熠教授ら13名が、8月21日(水)に核融合科学研究所を訪問し、大型ヘリカル装置(LHD)などを見学しました。
今回の訪問にあたり、同大学同学部は、日本の核融合分野の先進的な研究を調べるため、同学部生及び指導教員から成る社会実践部隊「」(「聚変」は中国語で核融合の意味)を編成しました。
 当日は、当研究所の柳 長門核融合工学研究研究統括主幹、清水 昭博高温プラズマ物理研究系助教らから、LHDによるヘリカル型定常プラズマ研究の現状や、中国西南交通大学において建設が進められている準軸対称ヘリカル装置CFQSの仕様などについても説明を受けた後、大型ヘリカル実験棟などを見学しました。
 大型ヘリカル実験棟では、実際に間近でLHDを見学し、我が国独自のアイデアに基づく世界最大級の超伝導プラズマ実験装置に大変興味を持ち、「LHDのプラズマ実験で、最長プラズマ持続時間が約54分とのことだが、プラズマが途中で維持できなくなる原因は何か」など多くの質問がありました。また、見学終了後には、柳研究統括主幹と、核融合研究に関し、当初の終了予定時刻を大幅に超過しての、活発なディスカッションを行いました。

中列左が柳核融合工学研究研究統括主幹、中列右が譚清華大学教授、両者を囲む同大学工程物理学部社会実践部隊「」構成学生(正面玄関にて)

清華大学工程物理学部「」にLHDの超伝導コイルについて説明する柳核融合工学研究研究統括主幹(大型ヘリカル実験棟にて)