HOME > ニュース > プレスリリース > 核融合科学研究所スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ雷神」の運用開始について

令和2年6月30日
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
核融合科学研究所
大学共同利用機関法人自然科学研究機構 核融合科学研究所(岐阜県土岐市、所長:竹入康彦/以下、「研究所」)は、スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ」の愛称について、令和2年5月29日に「雷神」と公表したところですが、このたび、この「プラズマシミュレータ雷神」の運用を令和2年7月1日より開始することをお知らせします。
1.「プラズマシミュレータ雷神」について
「プラズマシミュレータ雷神」は、研究所で行う、複雑な核融合プラズマの振る舞いを解析・予測するシミュレーション研究に使用されます。この10.5ペタフロップスの演算性能を持つベクトル型スーパーコンピュータは「NEC SX-Aurora TSUBASA A412-8」を540台接続して作られた世界トップレベルのプラズマ核融合分野専用スーパーコンピュータであり、1秒間に一京五百兆回の計算ができる性能を誇ります。
新たなプラズマシミュレータを活用することで複雑な核融合プラズマの挙動解析をより大規模かつ短期間に行うことが可能となります。
2.運用開始に至るまでの経緯(愛称決定から運用まで)
研究所では、令和2年6月運用開始を予定として(新型コロナウイルス感染症拡大による製造及び現地作業の遅延により、運用開始が当初予定より遅れました)、新たに導入する
10.5ペタフロップスの演算性能を持つベクトル型スーパーコンピュータの愛称を付すこととして、同年1月23日から3月10日までの間に研究所のホームページ等で、一般公募を行いました。
その後、全国からの応募(約200件)の中から、秋田県在住の男性の方からの案「雷神」を採用することに決定し、同年5月29日に公表しました。
このたび、この「プラズマシミュレータ雷神」が同年6月中に納品されることとなったため、同年7月1日より運用を開始します。
なお、今回の運用開始に合わせて、プラズマシミュレータの筺体(コンピュータラック)側面に愛称にふさわしいデザインを施しております。
決定した愛称に合わせたデザイン
「プラズマシミュレータ雷神」の外観
【本件のお問い合わせ先】
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所
管理部 総務企画課 対外協力係