お知らせ
市民説明会におけるご質問と返答の概要
自然科学研究機構 核融合科学研究所

平成26年9月5日

市民説明会で出されたご質問、ご意見等を基にした核融合科学研究所のまとめ

 核融合科学研究所では、土岐市(6月16日~7月4日)、多治見市(7月16日~7月31日)及び瑞浪市(8月1日)において、今年で9年目となる市民説明会を開催しました。土岐市8会場で120名、多治見市14会場で147名、瑞浪市1会場で42名と、多数の方にご参加をいただきました。
 今年度の説明会では、まず核融合によるエネルギー生成の仕組みを示し、地上での核融合に必要となる高温高密度のプラズマの性質について説明いたしました。次に、研究所の大型ヘリカル装置(LHD)を使った研究の内容と、昨年達成した9,400万度のイオン温度を目標の1億2,000万度に上げるためには、プラズマの性能が向上する重水素実験が必要であることを説明いたしました。そして、重水素実験の安全性について説明した後、最後に、重水素実験の開始に向けて整備を進めている安全管理機器やマニュアル類等の準備状況について説明いたしました。
参加者の皆様からは、研究所の活動内容や重水素実験の安全性に関わる質問に加えて、核融合発電の早期実現へ向けた期待の声もいただきました。
 説明会では、LHDにおける重水素実験計画の安全性について、できるだけ的確に、ていねいに説明させていただきました。また、その他の質問に対しても、同様に、的確に、ていねいに答えるよう努めました。参加していただいた方には、核融合研究の必要性と重水素実験計画の安全性について十分ご理解していただけたものと思っています。
 市民説明会でいただいたご質問並びにご意見と、それらに対する核融合科学研究所の回答を以下にまとめました。各会場で出された代表的なご質問の内容を、「核融合科学研究所について」、「重水素実験の開始について」等の項目に集約して掲載しています。また、説明に使用した資料も掲載しました。研究所では今後も、直接、市民の方に説明する機会を設けていきたいと考えています。ご参加いただいた皆さまに御礼申し上げるとともに、説明会開催にご協力いただいた市民の方々及び三市の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

ご質問、ご意見等を基にした核融合科学研究所のまとめ