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市民学術講演会を開催

 7月12日(土)にセラミックパークMINO国際会議場(岐阜県多治見市)において、「炭素で年代測定、水素で核融合発電」をテーマとした市民学術講演会を開催しました。
 前半は、小森 彰夫 核融合科学研究所長が、「核融合研究の現在と未来」と題して、世界のエネルギー事情から核融合発電の実現が必要であることや、欧米・アジア主要国など世界中で活発に行われている核融合研究の現状と核融合発電実現への道のり等について、講演しました。
 後半は、北川 浩之 名古屋大学大学院環境学研究科教授が、「水月湖の年縞 -過去7万年の世界標準時計-」と題して、化石や考古遺物等の年代測定に用いられる炭素14年代測定法の原理を分かりやすく解説するとともに、福井県・水月湖の底から採取した年縞堆積物のデータが炭素14年代を正しく較正する世界的標準となり、正しい編年で過去の出来事を論じ、気候や環境変動のスピードを正確に知ることが可能になったことを紹介しました。
 当日は、多治見市、土岐市、瑞浪市を中心に約230名の参加者があり、それぞれの講演後には活発な質疑応答も行われ、盛況のうちに終了しました。

photo:小森彰夫所長の講演 photo:北川浩之教授の講演
小森彰夫所長の講演 北川浩之教授の講演