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核融合科学研究所創立30周年記念市民学術講演会を開催

 核融合科学研究所は、令和元年7月15日(月・祝)にバロー文化ホール(多治見市文化会館、岐阜県多治見市)において、研究所創立30周年記念事業として市民学術講演会を開催しました。
 はじめに竹入所長から、「研究所は平成元年5月29日に発足してから、この5月に節目の30周年を迎えたこと、今回の市民学術講演会の講師としてお招きした矢野創助教のJAXA宇宙科学研究所とは、核融合科学専攻と宇宙科学専攻が同じ総研大の物理科学研究科に属し、日頃より協力して教育活動を行っていること、また、講演に登場する「はやぶさ2」に搭載されているイオンエンジンは、マイクロ波加熱によりプラズマを生成し、ビーム技術においてエンジンを駆動しており、核融合研究と密接な関連がある」との挨拶がありました。
 続いて講師の矢野助教から、「イトカワとリュウグウ-新旧はやぶさ探査機が見た小惑星の姿-」と題して、太陽系の天体についての紹介から始まり、「なぜ小惑星探査をするのか」、「太陽系の起源を調べるにはどうしたらいいのか」といった話題を、味噌ラーメンの作り方に例えた説明や、「はやぶさ」が到達したイトカワ、そして今回「はやぶさ2」が着陸に成功したリュウグウについても、着陸数秒前からの連続写真に基づく観測成果の紹介がありました。
折しも、本講演会開催日の4日前の7月11日(木)に「はやぶさ2」が、第2回目のタッチダウンに成功したというニュースもあったことから、高い関心を呼び、多治見市、土岐市、瑞浪市を中心に今までで最多の約660名の来場者があり、様々な目を見張る画像群や、地球の海と生命の原材料に関わる宇宙の起源に迫る話により、多くの来場者を惹きつけ、盛会の内に、創立30周年記念イベントを終了しました。

ぎっしり埋った聴衆を前に創立30周年の挨拶をする竹入所長
矢野講師による講演
ぎっしり埋った聴衆を前に
創立30周年の挨拶をする竹入所長
矢野講師による講演