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第28回国際土岐コンファレンスを開催

 核融合科学研究所は、11月5日から8日まで、プラズマ・核融合研究に関する第28回国際土岐コンファレンスを、岐阜県土岐市のセラトピア土岐を会場に開催しました。
 国際土岐コンファレンスは、研究所が創立した1989年以降ほぼ毎年土岐市で開催し、今回で28回目の開催となり、核融合に関する国際的な会議として、世界の核融合コミュニティに認められています。今回の会議では、プラズマ・核融合分野の実験・理論・シミュレーション研究の幅広い最新の成果発表に加えて、今後の核融合実験装置や将来の核融合炉に適用が検討されている超伝導及び低温システムに関する特別セッションを低温工学・超電導学会 超電導応用研究会と共同で開催しました。同時に、超伝導関係の企業7社の展示も併設しました。今回の国際土岐コンファレンスには11か国から225名の参加があり、188件の発表が行われました。
 開会式では、竹入所長の挨拶の後、文部科学省の近江研究開発戦略官付室長補佐や加藤土岐市長ほか、来賓の方々から祝辞を頂戴しました。続いて量子科学技術研究開発機構(QST)の栗原那珂核融合研究所長から、国際協力で現在フランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)と日欧共同プロジェクトで茨城県に建設中のJT-60SAについて、プロジェクトの進捗状況に関する基調講演が行われ、それぞれ2025年及び2020年に予定されているファーストプラズマの点火に向けて順調に建設が進んでいることが報告されました。
 その後も招待講演、一般口頭講演、ポスターセッションなどの研究発表が行われ、活発な意見交換が会場随所で展開されました。また、プラズマ・核融合研究のさらなる発展に寄与するために、今回の会議よりITC学生優秀発表賞を新設し、特に優秀な発表を行った学生3名を表彰しました。受賞した学生の今後の活躍が期待されます。

開会式で祝辞を述べる近江室長補佐 ポスターセッションで活発に議論を交わす参加者
開会式で祝辞を述べる近江室長補佐 ポスターセッションで活発に議論を交わす参加者
ITC学生優秀発表賞受賞者(左から3名)と三戸ITC実行委員長  
ITC学生優秀発表賞受賞者(左から3名)と
三戸ITC実行委員長