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真似する蝶

夏から秋にかけて、多くのツマグロヒョウモン(蝶)が研究所の草原を舞います。この蝶には不思議な生態があります。まずオス(写真左)とメス(写真右)の翅(はね)の模様がはっきりと違います。メスは、カバマダラという体に毒のある別の蝶の模様を真似しているのです。メスは飛び方も真似しています。これを「擬態」といいます。どうしてメスだけが真似するように進化したのか不思議ですね。もう一つの不思議が・・。南方系のカバマダラの生息北限は九州南部です。カバマダラを見たことがないこの辺の鳥に食べられないように、この擬態は役に立つのでしょうか?


(10月1日)

ツマグロヒョウモンのオス ツマグロヒョウモンのメス