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スミレの返り咲き

晩秋の小春日和に研究所を散歩すると、春に咲くスミレが咲いていてびっくりすることがあります。スミレの花が咲くのは春ですが、その後も閉鎖花(へいさか)と呼ばれる目立たない花をつけます。閉鎖花は開かずにつぼみのまま実になり、3つに裂けて中から種子が出てきます。そして種子は少しずつはじけ飛んでいきます。秋から冬にかけては、ほとんどが閉鎖花になりますが、まれに開放花(花弁の開いた普通の花)になることがあります。これを「返り咲き」といいます。(いがりまさし著「日本のすみれ」山と渓谷社)この時期、スミレの返り咲きを見つけたら、その日はきっと良いことがありますよ。


(12月1日)

 

返り咲きしたスミレの花 スミレの閉鎖花(へいさか)
閉鎖花が3つに裂けて中から種子が出てきたところ 種子がはじけ飛んだ後

この4枚の写真は、同じ日の同じ場所で撮影しました。「スミレ」という名前(種名)を持つスミレで、研究所の芝生にたくさん自生しています。。