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二つの紅色の花

 さんぽみちに美しい紅色の花が二つ咲きました。ひとつは「小町草」(ナデシコ科)です。名前のように美しい少女たちを連想させます。もう一つは「紫蘭」(ラン科)です。ヒバリ保護区にもなっている湿地にひっそりと咲いています。紫蘭は、もともと野生ランですが、今では観賞用として庭でも見る機会が増えました。研究所では、小町草も紫蘭も半ば野生化しています。誰が植えたわけでもなく、鳥や風が種を運んできたのでしょうか。
 この二つの花は句にも詠まれていますので、ご紹介します。さんぽみちの情景とも共通するところがあります。

小町草咲きひろがりぬ尼が庵(高浜虚子)
紫蘭咲いていささかは岩もあはれなり(北原白秋)


(6月1日)

 

路傍を飾る小町草
湿地にひっそりと咲く紫蘭