
研究所育ち
研究所の湿地でハッチョウトンボを見つけた二年前の記事に「ずっと研究所にいてほしいな」と書きました。その時はたまたま遠くから飛んできたのかも知れないと思っていたからです。ハッチョウトンボは大きさが一円玉ぐらいの日本一小さなトンボです。今年も同じ湿地を観察すると、ハッチョウトンボがいてくれました。一番上の写真は雄のハッチョウトンボです。ところが二番目の写真も雄なのです。目も体も赤くないですよね。これは、まだ成熟していない(人間で言うと未成年の)蜻蛉です。そして三番目が雌です。このように雄、雌、未成熟の蜻蛉が揃っているということは、ここで育っていると思って間違いないでしょう。
(2016年6月1日)
ハッチョウトンボの雄
ハッチョウトンボの未成熟の雄
ハッチョウトンボの雌