核融合科学研究所 >> さんぽみち >> 2021

衣替え

  研究所の湿地でホソミオツネントンボを見つけました。漢字で書くと「細身越年蜻蛉」。細い体をしているので「細身」、では、「越年」は何を意味しているのでしょうか。実は、この蜻蛉が羽化したのは去年のことで、成虫のまま年を越す珍しい蜻蛉なのです(普通はヤゴで越冬)。冬の間は、色々な隙間にじっと隠れて寒さをしのいでいます。その時は、目立たない茶色なのですが、春になると眼も体も写真のように鮮やかな水色に変わります。今回研究所で初めて見たので、これからここで増えてくれると嬉しいです。
(2021年6月1日)

photo:ホソミオツネントンボ