高校生科学研究室

日時 : 2021年 9月 4日(土) 10:00から12:00

zoomによるオンライン開催

発表一件につき、発表10分、質疑3分 

名古屋市立向陽高校 科学部

10:00-10:13

スターリングエンジンの熱力学的研究

こしょう缶を用いたスターリングエンジンを製作し、運動の様子をハイスピードカメラで記録して、仕事量を測定したり、加熱時間と運動時の温度変化をサーモグラフィを用いて測定するなどして、より長時間動き続けるスターリングエンジンの開発を目指しています。

 

名古屋経済大学市邨高等学校

10:13 - 10:26

気圧と発芽率の関係

宇宙で食料を確保することを考え、圧力を下げるのは簡単なので、それにより発芽率を上げられるかどうかを調べる。また、最初のある程度の時間だけ減圧して水の吸収をよくすることで発芽率が変わるかどうかを調べる。

10:26- 10:39

マイクロプラスチック汚染の程度と排出源との位置関係

現在の状況を知るために、伊勢湾の東西・知多半島の伊勢湾側と三河湾側・渥美半島の三河湾側と太平洋側、および干潟の汚染状況と、CODを指標にヒトの生活圏との位置関係を考察する。

 

岐阜県立恵那高等学校

10:39- 10:52

自然界の濾過の仕組みで飲料水を作ることは可能か

身の回りで手に入りやすい物質を利用して濾過器を作るために,黒土,赤土,腐葉土,軽石の4種類の濾材を用意した。その中でどの濾材の濾過性能が最も高いかを調べるために実験を行い,黒土が最も濾過性能が優れていると分かった。黒土のみで濾過したところ,コーヒーを希釈した溶液の質量濃度80%までは濁度0.3度以下まで濾過できると分かった。新たに濾材に炭を追加したが,今回使用した炭ではコーヒーはほぼ濾過できないと分かった。

 

10:52- 11:05

段ボールの内部構造の形と強度の関係

東京オリンピックの選手村では宿泊所に段ボールベッドが使用されることを知り,段ボールの内部構造と強度の関係について研究することにした。市販の段ボールの内部構造は波型構造であるが,これよりも強度が高い構造があると考え,波形(波長大小),円,ハニカムの4つの構造について,それぞれ構造体を縦向きと横向きに配置した際の段ボール模型の強度を測定した。その結果,強度のみに注目すると市販の段ボールの波型構造よりも強度が高い構造があることが分かった。

 

11:05- 11:18

糸電話で楽器を作る

糸電話の原理を応用して作られたストリングラフィという楽器がある。私たちはストリングラフィの技術をもとに,校歌(五音音階)演奏するため,決まった振動数の音を出す糸電話を作ることを目的に研究を進めた。糸の太さや張力を変化させることで音の振動数を変化させ,紙コップの大きさを変化させることで,楽器として必要な大きさの音を出せると考え,実験を行った。その結果,糸の張力を変化させることと紙コップの固有振動数を考慮することによって,糸をはじいたときに出したい振動数の音を出すことができると分かった。

 

11:18- 11:31

天然素材を用いた防カビ

環境や身体に優しいもので黒カビの発生を予防できないかどうかを調べようと思い,自然から採取できる天然素材を用いれば,環境や身体に配慮しながら,黒カビの発生を予防できると考えた。それを確かめるため,私たちの実験では,ヒノキから抽出できるヒノキチオールを用いて,実験を行った。減圧式蒸留法という方法でヒノキの角材から実際にヒノキチオールを抽出したところカビの発生が予防できたことを確認した。

 

11:31- 11:44

水の音の違い

温度が異なると水の音が変わるという現象を確かめた。一定の勢いで水を流す装置を用いて実験したところ,温度が高くなると周波数が低くなるという結果が得られた。また原因を調べるために水の温度による粘度の違いを調べ,温度が高くなると粘度が低くなるということが分かった。

 

愛知県立一宮高等学校 物化部

11:44 - 11:57

籾殻を用いた電気二重層コンデンサの作製

現在、日本では年間20万トンもの籾殻が廃棄されている。本研究では、廃棄物である籾殻を利用した大容量電気二重層コンデンサの開発に向け、試作の作製及びその特性の研究を行う。現在、電極表面積の拡大を図るため、電極に塗布する籾殻に対して「賦活」を行い、籾殻活性炭を作製することに成功した。さらに、ヨウ素吸着試験によって、電極に塗布する試料(一般的に用いられるヤシ殻活性炭、籾殻、作製した籾殻活性炭)の表面積の測定をした。