核融合科学研究所は、国際学術交流協定を締結している米国のウィスコンシン大学マディソン校文理学部及び工学部と、核融合プラズマ研究を軸とした研究協力関係を更に推進するため、新たにタスク協定を締結しました。
令和6年8月に、ウィスコンシン大学マディソン校で執り行われた調印式では、吉田善章所長とウィスコンシン大学マディソン校のFrances Vavrus副総長らが出席し、調印を取り交わしました。ウィスコンシン大学マディソン校は、長年にわたって核融合や基礎プラズマの多彩な実験装置、理論・シミュレーション研究などで世界的にも顕著な成果を挙げており、核融合科学研究所との間では大型ヘリカル装置を使った共同研究を行ってきました。今回のタスク協定では、プラズマ計測などに関する具体的な協力テーマが新たに定められました。
この協定締結を記念して、研究戦略ワークショップをマディソンにて共同開催し、核融合科学研究所から吉田所長ら9名が参加しました。また、米国エネルギー省からJohn Mandrekas氏も同席し、両機関間の共同研究のこれまでの経緯と、これからの戦略、さらに、協定の枠にとらわれない学際的なテーマについても議論を行いました。
今回の協定書の締結により、両機関の連携・協力関係が更に強化され、プラズマ科学技術に関し、学術研究や人材育成が進展するものと期待されます。

