まちかどサイエンス・ラボを開催しました

 2024年8月24日、イオンモール土岐において、「まちかどサイエンス・ラボ」を開催しました。この企画は、街中で開催する、ワークショップ(理科工作教室)をメインとしたイベントで、多くの子供たちに科学の不思議、楽しさに触れてもらうことを目的としています。今回が第2回目となる、まちかどサイエンス・ラボは、夏休みに最も子供たちが集まる場所の一つであるショッピングモールを開催場所としました。実際、多くの子供連れのご家族が買い物に訪れていました。

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ワークショップ:偏光板虹色アートボックスを製作しました。
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科学実験コーナー:蛍光灯を電子レンジに入れて光らせたり、プラズマボールを触ってもらったりしました。

 ワークショップでは、偏光板を用いたカメラ型の虹色アートボックスを作りました。15分程度でできる工作で、約140名が工作を楽しみました。完成後は、自分でセロハンテープを貼って作成したフィルムや、プラスチックのスプーンを見たりして、普段見ている光には色々な色が混ざっていることを学びました。科学実験コーナーでは、電子レンジで、蛍光灯やヘリウム、ネオン、キセノンなどのガスを封入したガラス管を加熱し、光るプラズマを発生させました。子供たちは、明るく輝くプラズマに驚いて、歓声を上げていました。研究紹介コーナーでは、大型ヘリカル装置(LHD)の1/25模型と写真パネル(フォトグラファーの林 佑樹氏撮影)を用いて、核融合研究の必要性、現状、将来展望について説明しました。来場者の中には研究所のことをよく知っている子供たちも多く、これまでの広報活動が実を結んでいるように感じました。また、来場いただいた子供たちの中から、未来の科学者が育ってほしいなと思いました。

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研究紹介コーナー:大型ヘリカル装置(LHD)の1/25模型と写真パネルを見てもらいました。
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ヘリカちゃんも登場しました。

 核融合科学研究所では、積極的に街に出向き、誰でも楽しめるイベントを通して、研究内容の説明を行ってまいります。まちかどサイエンス・ラボもその一環です。もし街で私たちに出会ったら、気軽に声をかけてください。一方、研究所は、一年を通しての施設見学者受入と年1回のオープンキャンパス(一般公開)を通して公開してまいります。 ぜひ、研究所にも足をお運びください。

(高畑一也 超伝導・低温工学ユニット 教授 広報室長)