ブック&サイエンスフェスに参加しました

庄司 主


 核融合科学研究所は、2020年に自然科学研究機構と土岐市との間に締結された連携協力協定に基づいて、これまでに2回、子供たちに科学に親しむ機会を提供するイベント「土岐で科学を学ぶ日」にオンラインで参加協力しました。

 2022年から本イベントは土岐市の別の事業である「土岐ブックフェス」と合同で年1回、オンサイトで開催されることになりました。名称は「ブック&サイエンスフェス」に改められて、2024年においては11月10日(日)に土岐市役所、土岐市文化プラザ、土岐市図書館の3会場で開催されました。イベント当日は雨天となる恐れがありましたが、幸運にも当日は朝から夕方まで雨が降ることはなく、おかげさまでたくさんの子供連れのご家族に御来場していただき、たいへん楽しんでいただけた様子でした。

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 今年は、自然科学研究機構 基礎生物学研究所の新美輝幸教授をお招きして、「カブトムシのツノ作りのひみつ!」と題する「ミニかがく講演」をしていただきました。参加した皆さんは、カブトムシの幼虫のオスとメスの見分け方、幼虫時代におけるツノの作られ方、オスとメスの違いをつくる遺伝子、ツノがつくられる秘密に関する最新の研究成果にたいへん感銘を受けている様子でした。

 その他、核融合科学研究所からは屋内の企画として「静電気を体験する実験」、「声の音波を観察する実験」、「プラズマボールの展示」、「親子で楽しもう!科学の絵本とおもちゃ」、「虹を映し出す不思議な箱を作る工作」を行いました。いずれのブースもほとんど来場者が絶えることなくたいへん盛況でした。

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 また、屋外の企画の1つとして、今回初めて「ビッグバルーン」を市役所前の駐車場で行いました。老若男女を問わず、みんなでいっしょに巨大なふわふわ風船でバレーボール遊びを楽しんでいました。もう1つの屋外企画として、「けむりの輪で射的」を市役所前に設営されたテントの中で行いました。子供達は、穴の空いた段ボール箱の中から白いドーナツ雲が飛び出す様子に興味津々のようでした。

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 もちろん、核融合科学研究所のマスコットキャラクター「ヘリカちゃん」も会場に登場して、いっしょに写真撮影を楽しむなどして、たくさんのご家族と親睦を深めていました。

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(プラズマ・複相間輸送ユニット 准教授)