核融合科学研究所は、2020年に自然科学研究機構と土岐市との間で締結された連携協力協定に基づき、これまでに2回、子どもたちに科学への親しみを促すイベント「土岐で科学を学ぶ日」にオンライン形式で参加・協力してきました。
2022年からは、本イベントが土岐市の別事業「土岐ブックフェス」と合同開催となり、年1回、対面形式で実施されることとなりました。イベント名称も「ブック&サイエンスフェス」と改められ、2025年は10月19日(日)に土岐市役所、土岐市文化プラザ、土岐市図書館の3会場にて開催されました。
当日は曇りがちな天候ではありましたが、幸いにも朝から夕方まで雨に見舞われることはなく、多くの子ども連れのご家族にご来場いただき、皆さまに大いに楽しんでいただけた様子でした。
今年は、自然科学研究機構 国立天文台野辺山宇宙電波観測所の西村淳(にしむら あつし)所長をお招きし、「映画で話題の!国立天文台野辺山ってどんなとこ?」と題した「ミニかがく講演」をしていただきました。
講演では、野辺山宇宙電波観測所が映画の舞台として登場したことにより、聖地巡礼のスポットとして注目を集め、映画公開後には来場者数が前年同時期の3.5倍、平日では10倍にまで増加したことが紹介されました。
さらに、観測所が標高1350mの高原に位置し、冬には水蒸気が少なく電波観測に非常に適していること、直径45mのパラボラアンテナを備えた電波望遠鏡を持っていること、そして世界で初めてブラックホールの痕跡を観測した実績などについて詳しく語られました。
参加者の皆さんは、講演内容に大変興味を持たれている様子で、科学と映画が交差するユニークなお話しに熱心に耳を傾けていました。

その他、核融合科学研究所は屋内企画として「声の音波を観察する実験」、「プラズマボールの展示」、「親子で楽しもう!科学の絵本とおもちゃ」、さらに、ストロー製のロケットが飛び出す工作「スーパーボールロケットを作ろう!」を行いました。いずれのブースもほとんど来場者が絶えることなく多くの方にご参加頂きたいへん盛況でした。




また、屋外企画として、昨年もたいへん好評だった「ビッグバルーン」を市役所前の駐車場で行いました。巨大なふわふわ風船を使ったバレーボール遊びは、年齢を問わず多くの来場者が一緒になって楽しむ姿が見られ、会場は笑顔と歓声に包まれていました。さらに、毎年恒例となっている「けむりの輪で射的」も市役所前に設営されたテントの中で行いました。穴の空いた段ボール箱の中から白いドーナツ形の煙が飛び出す様子に、子供たちは興味津々のようでした。


そして、今年も核融合科学研究所のマスコットキャラクター「ヘリカちゃん」も会場に登場して、いっしょに写真撮影を楽しむなどして、たくさんのご家族と親睦を深めていました。

(プラズマ・複相間輸送ユニット 准教授)