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よくあるご質問(FAQ)
  • 将来の核融合発電所では、「凄まじい中性子で装置も建屋も短期で放射化して使い物にならなくなる」と言われましたが、本当ですか?
Aそれは誤りです。将来の核融合炉では、中性子により装置と建屋の一部が放射化します。しかし、原子炉の使用済み核燃料と異なり、放射化した装置は低レベル放射性の固体放射化物であるため、環境中に拡がるおそれはありません。最近、低放射化材料の研究開発が進んでおり、15~20年程度使用することができる見通しが得られています。そして、装置に使われた部品は、数十年(最短で30~40年程度)保管すると放射能レベルが低下するため、炉材料として再利用することができます。また、建屋は装置寿命以上に使用することができ、使用後のコンクリートは装置等の金属よりも早く放射能レベルが低下します。このように、将来の核融合発電所は、確かに中性子により装置と建屋の一部が放射化しますが、大量の放射性廃棄物が出ることもありません。
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