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平成23年3月7日

総研大アジア冬の学校

 

  大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
 

核融合科学研究所


 総合研究大学院大学(総研大)物理科学研究科・核融合科学専攻では、2011年2月15日から18日までの4日間、核融合科学研究所において、総研大アジア冬の学校を開校しました。アジア冬の学校は、総研大物理科学研究科の5つの専攻(構造分子科学専攻、機能分子科学専攻、天文科学専攻、核融合科学専攻、宇宙科学専攻)で行っている研究・教育活動を、日本国内を含むアジア諸国の大学生、大学院生および若手研究者の育成に広く供することを目的として、平成16年度より各専攻で毎冬開催しています。
 今年度の総研大アジア冬の学校への海外からの参加者は、中国、韓国、インド、バングラデッシュ、台湾といったアジアの国々からと、イギリス、ドイツ、フィンランド、セルビアといった欧州からの計22名となりました。また、国内からは東北大学、東京大学、富山大学および総研大から計12名となり、海外からと合わせて総計34名の参加者がありました。
 講義では、プラズマ・核融合に関わる理論・シミュレーション、プラズマ実験の基礎や計測、超伝導工学がテーマとして取り上げられました。さらに、今回は、他の専攻との交流を図るという目的で、機能分子・構造分子科学専攻および天文科学専攻の講師による特別講義も行われ、参加者は分野を越えた多彩な講義を聴講することができました。また、講師による講義だけではなく、参加者自身によるポスター形式の研究発表会も行いました。この研究発表会は実際の総研大生の研究活動を理解してもらうとともに、核融合科学研究所の研究者との交流を図ることも目的としています。そのため、研究所で活躍している学生や研究者も参加して、各研究発表に関して議論を行いました。参加者は全員が研究所敷地内にある宿舎(ヘリコンクラブ)に宿泊し、講義が終わった後も宿舎にて夜遅くまで国際交流を深めていました。
 参加者の中には総研大への進学を希望する人もあり、総研大アジア冬の学校は総研大および核融合科学研究所の活動を内外に認識してもらうための企画として重要な役割を果たしています。


以上