ジャイロトロンの構造と実際

ジャイロトロンはミリ波領域で1MW級の定常出力が可能な発振管です。
電子銃から熱電子放出によって飛び出した電子は,電場による加速と、次第に強くなるミラー磁場によりその旋回エネルギーを増し、キャビティ部において、相対論的な効果により 、運動エネルギーの一部を電磁波のエネルギーに変換します。これをサイクロトロン共鳴メーザー作用と言います。

この時の発振周波数は印加磁場によるサイクロトロン周波数と、キャビティの共振周波数で決まります。発生した電磁波は、特別なモード変換器と準光学ミラーによって電子ビームと分離され,出力窓を介して外部に取り出されます 。



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