どんなものが必要か

LHD実験で必要なECH装置として 、下図に示した以下のものが主に必要になります。

ジャイロトロン
強力なミリ波を発生する真空管です。1本で1MW(メガワット)発生できるものもあります。

コルゲート導波管
ミリ波を低損失で長距離伝送するための伝送管です。LHDでは,長さは100m以上の距離に及びます。

準光学的結合器(MOU)
ジャイロトロンから発生したミリ波を、複数の鏡を用いて導波管に導入するものです。効率よく導波管に導き入れることが重要です。

入射アンテナ
プラズマを加熱するために、導波管から取り出されたミリ波は、プラズマ中の加熱したいところに金属で出来た鏡を用いて集光します。ミリ波は光と同じように鏡で集光できます。

その他ミリ波部品
ミリ波を扱うための特別な部品を使います。大きなパワーを扱うために、それぞれ開発が必要です。

高電圧電源
ジャイロトロンを動作させるための高電圧の電源です。電圧で90kV、電流で40A程度が一台あたり必要です。

<LHDにおける実際のECHシステムの構成>



全体的な構成を以下の図に示します.