第35回自然科学研究機構シンポジウムを開催しました

 2023年3月12日(日)、第35回自然科学研究機構シンポジウムを、東京大学大講堂(安田講堂)にて開催しました。シンポジウムのテーマは「自然の中に潜む不確実性とは何か?〜科学の目で見た持続可能性〜」です。このテーマのもと、地球環境、気象、宇宙、感染症など、様々な分野の専門家が集まり、自然の中の不確実性について科学の観点から講演を行い、また議論をする機会となりました。なお、今回のシンポジウムは、核融合科学研究所が企画を担当しました。

当日の講師及び各講演タイトルは以下のとおりです。(所属・肩書はシンポジウム当時のもの)

  • 「海洋科学における不確実性-自然の観測とその解釈-」増田 周平(海洋研究開発機構 地球環境部門 部門長)
  • 「気候変動予測の不確実性と異常気象の考え方」今田 由紀子(気象庁気象研究所 気候・環境研究部 主任研究官)
  • 「パンデミックの不確実性と創薬」諫田 泰成 (国立医薬品食品衛生研究所 薬理部 部長)
  • 「太陽フレア(スーパーフレア)と宇宙天気予報」柴田 一成 (同志社大学 特別客員教授 / 京都大学 名誉教授)
  • 「高温プラズマの不確実性:突発現象のトリガー」居田 克巳 (核融合科学研究所 ヘリカル研究部 教授)

 会場での参加者は76名でした。当日はライブ配信も行い、ニコニコ生放送の視聴者が514名、YouTubeの視聴者が302名と、合計892名の参加者がありました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。当日の講演動画及びQ&A集をシンポジウムのホームページで公開しています。ぜひ、ご覧ください。

(矢治健太郎 研究力強化戦略室 特任専門員)

(写真)講演中の居田克巳 核融合科学研究所 教授