第12回自然科学研究機構若手研究者賞を受賞

 

 本研究所研究部構造形成・持続性ユニットの小川国大准教授が、「ヘリカルプラズマにおける高エネルギー粒子閉じ込めの研究」の研究成果に対して、第12回自然科学研究機構若手研究者賞を受賞しました。
 この賞は、新しい自然科学分野の創成に熱心に取り組み、成果をあげた優秀な若手研究者を対象として、自然科学研究機構が授与しているものです。

 将来の核融合炉では、核融合反応によって生成した高エネルギー粒子の加熱により、プラズマの燃焼が維持されます。このため、プラズマ中における高エネルギー粒子の閉じ込め研究には高い関心が寄せられてきました。小川准教授は、大型ヘリカル装置の重水素プラズマ実験における中性子計測を駆使した世界で初めてのヘリカル型装置における高エネルギー粒子の閉じ込めを実証において、中心的な役割を果たしました。また、磁場閉じ込め核融合装置において世界で初めてとなる、先進的核融合燃料を使った核融合反応の実証について、主軸として活躍しました。引き続き、高エネルギー粒子のより優れた閉じ込めを実現できるプラズマを探求し、核融合炉の早期実現に向けた研究を展開します。

機構長(左)と小川准教授(右)

 なお、この賞については、7月2日(日)にオンライン形式で「核融合発電を実現するためには」というタイトルで受賞記念講演が行われました。
講演動画はこちらからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=S8DWIZtpAD8