研究内容
電子サイクロトロン共鳴加熱 : ECH
電子サイクロトロン共鳴加熱 (ECH : Electron Cyclotron Resonance Heating)
電子サイクロトロン周波数に近い帯域の大電力ミリ波ビームをミリ波アンテナからプラズマに入射し、プラズマの電子を共鳴させて、エネルギーを与え、加熱します。通常、核融合プラズマ研究には28~170ギガヘルツのミリ波電磁波が使用されます。イオンサイクロトロン共鳴加熱: ICRF
イオンサイクロトロン共鳴加熱 (ICRF : Ion Cyclotron Range of Frequencies Heating)
イオンサイクロトロン共鳴またはその高調波に近い周波数帯域の高周波をアンテナからプラズマへ入射し、プラズマ中のイオンに共鳴的にエネルギーを与え、加熱します。条件により電子にエネルギーを与えることも可能です。通常数十メガヘルツの周波数が使われます。
"中性粒子ビーム入射加熱:NBI
中性粒子ビーム入射加熱(NBI : Neutral Beam Injection heating)
プラズマと同じ水素粒子を高エネルギー(40keV-180keV)に加速し中性水素ビームとしてプラズマ中に入射します。プラズマ中に入射されたビームはイオン化されてプラズマと混じり合うことで、プラズマにエネルギーを与え、プラズマの温度を上昇させます。高エネルギー粒子ビームはプラズマ加熱のみならず、イオン温度計測等にも利用されます。
プラズマ計測(Plasma Diagnostics)
プラズマ計測(Plasma Diagnostics)核融合反応を維持・最適化・核融合炉の炉壁保護のためにはプラズマの診断は欠かせません.特に波動加熱の物理,波動を使ったプラズマ計測、それらを使ったプラズマ閉じ込め改善等の研究を行っています。主な計測器として(ECE, Collective Thomson Scattering, Scintillator Lost Ion Probe, Neutral Particle Analyzer, Heavy Ion Beam Probe)を利用しています。