核融合へのとびら

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次世代のフュージョン・エネルギー

次世代のフュージョン・エネルギー
解説

現在有望視されているフュージョンエネルギーは、重水素と三重水素が融合し、ヘリウムを生成する核融合反応(D-T反応)を利用します。しかし、次世代のフュージョンエネルギーでは、異なる核融合反応の活用も検討されています。

触媒D-D反応

重水素のみを燃料とし、ヘリウム、中性子、陽子を生成します。

  • 中性子は熱エネルギーに変換して発電に利用されます。
  • 陽子は直接電気に変換できるため、発電効率の向上が期待されます。

D-3He反応

重水素とヘリウム3を反応させ、ヘリウムと陽子を生成します。

  • 陽子を直接電気に変換できるため、触媒D-D反応よりもさらに発電効率が向上します。
  • ヘリウム3は月の表面に存在しますが、地球上ではほとんど産出されないため、宇宙開発との連携が必要になります。

安全性の向上

どちらの反応も、半減期12年の放射性物質である三重水素を直接燃料として使用しません。そのため、放射性物質の漏洩リスクが低減され、安全性の向上が期待されています。