太陽の中心部はおよそ1,500万度にも達しており、そこで水素同士が核融合を起こして、最終的にヘリウムに変わっています。4個の水素から1個のヘリウムができるとき、質量が約0.7%減少します。この「質量欠損」によって生じるエネルギーこそが、太陽の光や熱の源となっているのです。
その結果、太陽は毎秒およそ42億キログラムずつ軽くなっています。しかし太陽の質量は非常に大きいため、誕生から約46億年経った現在でも、残りおよそ50億年は輝き続けると考えられています。
太陽が球形を保っているのは、重力が常に内側へ働いているためです。そして、太陽がつぶれず安定して存在しているのは、核融合によって生まれる外向きの圧力と、内向きの重力とが釣り合っているからなのです。