
慣性閉じ込め方式の代表例であるレーザー核融合の原理を示します。まず、燃料ペレット(直径数 mm の球)に対して、周囲からレーザー光を一様に照射します。
すると、燃料の表面が瞬時にプラズマ化して外側へ噴出し、その反作用によって燃料が中心に向かって強く圧縮されます。この爆縮により、燃料は鉛の約100倍という非常に高い密度に達し、同時に温度も約1億度に上昇します。このとき、核融合反応が起こります。
反応はナノ秒オーダーと非常に短時間ですが、この一連の過程を繰り返すことで、エネルギーを連続的に取り出すことが可能になります。例えば、1秒間に数回の頻度でこのサイクルを繰り返すことで、定常的なエネルギー源として利用することが期待されています。
このように、レーザー核融合は「急激な膨張と圧縮を繰り返してエネルギーを取り出す」という点で、車のエンジンにたとえることができます。