
放射線の透過力は、その種類によって異なります。そのため、放射線の種類に応じた遮へいが必要となります。
核融合発電で放射線防護上、主に考慮する放射線には、次のようなものがあります。
トリチウムから出るβ線はエネルギーが低く、空気中でも最大約5 mmしか進まず、皮膚を透過することもできません。そのため、外部被ばくの影響は小さく、主に体内に取り込まれた場合の内部被ばくに注意する必要があります。
核融合反応で発生する中性子は透過力が強いため、十分な遮へいが必要です。中性子の多くはブランケットで減速・吸収され、そのエネルギーは熱として利用されます。また、トリチウムの生産にも利用されます。ブランケットを通り抜けた中性子は、さらに遮へい材やコンクリート壁などによって遮へいされます。
γ線についても、ブランケットや遮へい材、コンクリート壁などによって遮へいします。