核融合へのとびら

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トリチウムによる被ばく

トリチウムによる被ばく
解説

核融合発電の燃料の一つである三重水素(トリチウム)は、半減期12.3年の放射性物質で、β線(電子)を放出します。

トリチウムが放出するβ線はエネルギーが低く、皮膚を透過できないため、体外にあるトリチウムからの外部被ばくは非常に小さいです。

一方、トリチウムは水素の同位体なので、トリチウム水などの形で体内に取り込まれると、内部被ばくを受けます。

体内に取り込まれたトリチウム水の大部分は、体内の水とともに排出されます。成人では、その生物学的半減期は約10日です。一部は有機物に取り込まれ、より長く体内に残ることがあります。

同じ放射能(1 Bq)を成人が経口摂取した場合で比較すると、トリチウムによる内部被ばく線量は、カリウム40、ヨウ素131、セシウム137などより小さくなります。

注:将来の核融合発電炉では、トリチウムを炉内で生産・回収し、燃料として循環利用することが想定されています。トリチウムは厳重に管理し、環境への放出をできる限り抑えます。