No272 | NIFS NEWS

プラズマの中の大きな渦と小さな渦の相互作用
前山伸也

オランダの画家ピーテル・ブリューゲルの作品「大きな魚は小さな魚を食う」は弱肉強食の様子を表しています。大きなものが大勢を支配するというのは日常生活でもよくあることかもしれませんが、逆に、小さなものが大きなものに打ち勝つ状況もあります。私はここ数年来、プラズマの中の大きな渦と小さな渦の相互作用に関する研究をしてきました。

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さらに、最近のプレスリリースから

●	35 GHz低周波数ジャイロトロンシステム試験で3秒間の1 MW級出力を実現
●	核融合プラズマのデジタルツインによる予測制御の初実証
●	宇宙プラズマの波「コーラス放射」の自発励起と発生条件の解明を実験室で実現

LHDにおける第25サイクルのプラズマ実験　坂本隆一

核融合科学研究所（NIFS）は2023年度から3年間、文部科学省の学術研究基盤事業として支援を受けてLHDを運用しています。2024年3月13日に第25サイクルのプラズマ実験を開始し、これまでのLHDプロジェクトの資産を活用して国際共同研究、さらに、異分野との研究推進のために研究基盤の整備を行います。

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核融合科学研究所での思い出　津守克嘉

「これは、手がかかりそうだな」。それが、NBIテストスタンド（NBTS）を初めて見た時の感想でした。それまでシリコン表面における重水素負イオン生成についての基礎研究を行っていたので、実験手法の違いに私はしばらく戸惑っていました。当時、NBI用負イオン源は開発段階にあり、明確な開発のガイドラインを探すために、実験室で昼夜実験をしていました。

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第25サイクルのプラズマ実験を開始しました